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筑波大学

数理物質科学研究科

電子物理工学専攻


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1930 Paul Adrien Maurice Dirac により陽電子の存在が予言され

1933 Carl David Anderson により実験的に陽電子が発見されました.

 陽電子は約80年 前に発見された粒子であり、物性研究に利用され始めたのは60年ほど前のことです. C. D. Andersonは宇宙線の観測時に陽子より軽く正の電荷を持つ粒子を発見して "Positron" と名づけました. 陽電子のもつ特徴的な現象に,電子との対消滅があります.陽電子が電子と衝突すると対消滅し、その時ほぼ反対方向に2本のγ線を放出します。この現象は,陽電子消滅(Positron Annihilation)と呼 ばれ, 消滅γ線のエネルギー分布や陽電子の寿命を測定することにより材料の物性評価を行うことができます.

 上殿研究室では,陽電子消滅を用いた材料評価を行っており,評価対象は金属・半導体・高分子など多岐にわたります. 国内外の様々な企業・研究機関と共同研究を進めており,提供された試料の評価・分析を行うことで材料開発を支援しています. また材料評価と並行して,低速陽電子ビームラインと陽電子寿命測定装置の開発 と改良を行っています. CAD(Computer Aided Design)を利用したハードウェアの設計・製作から,Visual BasicやC++による測定・解析アプリケーション開発までを一貫して行っています.




上殿研究室は,日々進歩しています

  学生発表

平成25年度 京都大学原子炉実験所 専門研究会
陽電子科学とその理工学への応用

  KUR専門研究会に参加しました.
   日時:2013年12月6日(金)〜12月7日(土)
   場所:京都大学原子炉実験所

1) 原子状水素処理によるPPMA用 再減速材の効率改善策の検討
筑波大数理物質1,産総研2
○渡邊智仁1,木村彰吾1,上殿 明良1,大島永康2,鈴木良一2

2) 陽電子プローブマイクロアナライザー用加速システムの開発
筑波大数理物質1,産総研2
木村彰吾1,渡 邊智仁1,上殿明良1,大島永康2,伊藤賢志2,オローク・ブライアン2


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